大先輩、また逝く。

鈴木清順さんがお亡くなりになられたようだ。僕は彼をたくさん語れるほど近しい存在でもないし、全作品視聴を遂げている一般ファンでもない。それでも『ツィゴイネルワイゼン』や『夢二』の衝撃は忘れられないし、何と言ってもたった数日だが、共に仕事をしたこともあった。
あれは2006年だから、もう10年近くも前になるのか。所属する日本映画監督協会製作の『映画監督って何だ!』制作時。
劇中劇監督として参加いただいた彼の撮影現場にスクリプターとして、そして仕上げの編集も任されていた。印象的な赤い傘(脚本に無い)の演出は今でも忘れられず、編集時に街の景観(予定にないし撮ってもいなかった)を求められ口論になったことは今となってはいい思い出だ。当時既に82歳になられていたことを考えると、映画を撮ることを人生とした大先輩のバイタリティに感服する。そういえば若松孝二さんもお年を召されてからも随分激しい方だったし、覚悟のある映画監督のみなさんは、やはり違う。
同じくチェーンスモーキングが祟って喘息になってしまった僕としては、あの苦しみが切にわかるのだが、それでも今年93歳とのことで、大往生ではないでしょうか。
ありがとうございます、お疲れ様でした。