なしうりの彼女

締切を30分過ぎて焦っていたころ、
インターホンの音が鳴った。
小柄なかわいらしい女性が箱を抱えて立っていた。
「あの、八百屋なんですけど、売れ残っちゃって一軒一軒回ってるんです」
箱のふたを開け
「じゃじゃーん」
と梨を見せた。
なんだ?新手の勧誘かなんかか!?
僕は「うちはいりません…」と言って普通に扉を閉めた。