イイ天気だから、ひきこもり日和。

編集が重なり煮詰まっていた数日前とはうってかわって、
ぽっかりと返事待ち(依頼主からの編集に関する感想待ち)の日々となる。
なので今日は、前から書かねばと思っていたシナリオを書く日と決めた。
しかし、朝起きて「さぁ書こう!」とはいかないのが自分の性分でして。
梅雨前の一瞬のこの晴天を拝もうと近所をちょっとだけ散歩することに。
ここ高輪の午前中は、
比較的「品の良い」お歳を召した方々ばかりが往来する、
いわゆる都会の一角なイメージとは違った風景が見られる。
今日も歩道の隅に生えたクローバーの中から四葉を探していると、
通りがかりの会話が漏れ聞こえてきた。
「そこの都営の前にね、ケーキ屋さんができたのよぅ」
「あら、そうなの」
「そのケーキがね、すっごい美味しいの!」
僕はシナリオ書きのごほうび(エサが無いとやる気になれん……笑)として
とらやのどら焼きを買って帰るつもりだったが、予定変更。
その新しく出来たというケーキ屋にいってみた。
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店内はかなり簡素で、ドライフラワーのブーケがいくつか飾ってあるだけ。
イートインスペースはというと……?
3人がけの会議用テーブルが2脚。それも向かい合わせ。
これじゃあ食べづらくないかなぁ、と思いや、
「ケーキ教室」「フランス料理教室」「Kidsお料理教室」の張り紙が。
なるほど、またこの手の店か。
この辺りでは、ヒマとカネを持て余したご夫人が
自分の趣味を披露するためにこういった教室を始めることが多いみたいだ。
先々月にも近所にパン教室ができたばかり。
他人に何かを教えるってのは馴れ合いだけじゃできんと思うのだが……。
早速ケーキを選ぼうとショーケースを覗くと、
「NYチーズケーキ390円」としかない。つまり1品勝負らしい。
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ひとつ頼んで包んでもらう間、
「ここっていつ出来たんですか?」
と尋ねると、
「一昨日できたばっかりなんです、だから、まだレジも無くって……」
と、客商売に慣れていなさそうな奥様が答える。
もうひとりの奥様は来店客への挨拶も無しに、
新商品だろうかクッキーを黙々と袋詰めしていた。
僕は細かいお金がなかったので千円札を渡す。
応対してくれていた奥様はなぜかテンパった様子で電卓を叩き始める。
不慣れにも程があるな、と心で思いつつ、
「大丈夫ですよ、急いでませんから」
と、営業用スマイル(僕も大人になったな)で奥様を安心させた。
釣りを受け取って店を出ると、手の中に500円玉と10円玉がひとつずつしかない。
おいおい、どんだけテンパってんだよ!
……が、僕はそのまま帰ることにした。
ささやかですが、開店祝いです。
これからどうなることやら、気が向いたら観察させていただきます。
肝心なケーキの味は、悪くなかった。
いや、もしかしたら美味しい部類に入るのかもしれない。
でもこんなに小さな手作りケーキが490円じゃあ、どうも……ね(結局ケチ)。
こんな日和には、窓を明けて昼寝が最高だなぁ。
いや、いかんいかん!気づいたらもう夕方じゃないか!
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