嫌いなもの

嫌いなものって、実は好きなものだった。
…っていうセオリー。
そんなのが本当にあるんじゃないかと感じたこの頃。
反体制をうたう異端児は取り巻きを増やして体制をつくり、
調和をうたうリーダーはそのために信じるものを貫き独裁者となる。
みんな、嫌いなものに憧れてるんじゃないか?
僕は何を嫌いだろう?
…言葉。
伝えようとしても伝わらない。
励まそうとしても傷つける。
そういえば、だから映像の世界に入ったんだった。
黙っていられるように。
それでも溢れる思いを伝えるために。
でも、この世界も言葉に頼り求められる事が多々あった。
コピー、ナレーション、台詞、プレゼンテーション…。
ついには、それ自体すら嫌いになりかけた。
苦手なものが嫌いで、そこにはやっぱり憧れがあって。
僕にとってはそれが「言葉」なのかもしれない。
来年は、もう少し嫌いなものを意識してみようと思う。