課題4 出会い

タバコ屋Gさん(800字指定)-----
○タバコ屋
   店の窓口で居眠りするGさん(76)、
Gさん「ばあさんや、沢庵に味の素は……」
   などと寝言を言っている。
   学生服姿の真木己稀(16)が窓口に来てG
   さんなど見もせず三百円を置き、
真木「マイセンひとつ」
   が、Gさんが動かないのに気付き、顔
   を覗き込む真木。
   だらしなく口を開けて眠るGさん。
真木「なんだよ、死んでンのかと……」
   とその時、Gさんの頭が揺れて頭皮部
   分がドサっとズレ落ちる。
真木「ズラ!?」
   片手をついて笑いをこらえる真木の手
   の甲に、Gさんの左耳も落ちてくる。
   耳の付け根からは金属製の細かな部品
   達が虫のように蠢いているのが見える。
   絶句する真木。
   と、真木の手の甲から耳をひょいと持
   ち上げる、唐草三四子(23)。
三四子「ったく、Gちゃんたら」
   なんでもないような事のようにGさん
   の頭に耳を取り付ける三四子。
   腰が抜けた真木は座り込み、耳が乗っ
   ていた手を抱えている。
   三四子、真木の眼前に仁王立ちし、
三四子「アンタ馬沢高校の生徒?未成年がタ
 バコ吸っていいと思ってるわけ?」
真木「いや……は、ごめんなさい」
   と呟きながら、後ずさる真木。
   三四子はそんな真木のネクタイを強引
   に引き寄せ、睨みをきかせる。
三四子「このまま行かせるとでも?」
真木「オレ、まだ買ってないし……」
三四子「だって……見たでしょ?アンタ」
   真木の引きつった顔。
   三四子の冷徹な笑み。
Gさん「ハンニバル……」
   と、Gさんは寝言を呟く。
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いいよ、何も言うなよ。
年末になったし、いいかげん提出せねばと思いつくままにさくっと書いたものさ。
今回の課題の目的は「いかに惹き付けることのできる冒頭を描けるか」でした。
講師からの回答は以下
・観客をひきつける出会いが書けています。
 この後の展開も気になるので、
 ストーリーが思いついたらメモでもいいので書き残しましょう。
・Gさんがサイボーグという突飛な設定で勝負せず、
 普通に生きる人間のドラマを書いた方がチカラがつくのではないでしょうか?
 人間の感情の動きを描くのがシナリオです。
……わかってる。オレは卑怯者さ。