―何かを失いながら生きていく私たちの声とグリーフケア―
死別、別離、身体機能の喪失、尊厳の喪失…人は人生のうちで様々な喪失体験に出会います。その悲しみを抱えながらも今日を生きるため、当事者であり家族や友人である私たちに何ができるかを考えるアート展です。
募集しています!
- 【スタッフ募集】2025年2月のアート展をお手伝いいただける方【業務内容】2025年2月8日〜16日に東京都台東区で開催される展覧会の、お手伝いをしてくださるスタッフを募集します。1日だけの参加でも構いませんので、ぜひご参加ください。 ●募集職種1:搬入搬出業務 搬入日2/7(金) […]
- 【出演者募集】あなたの喪失体験をお聞かせください2025年2月に東京都台東区芸術文化支援制度採択企画として、喪失体験とケアについて考えるアート展を実施します。そこで展示をする映像作品へのご出演と、喪失前の自分へ向けたお手紙を執筆していただける喪失体験当事者の方を探して […]
アート展詳細
タイトル:
あなたがいない「 」を、どう埋めるかさがしています
―何かを失いながら生きていく私たちの声とグリーフケア―
展示内容:
喪失により生じる悲しみや嘆きは悲嘆(グリーフ)と呼ばれ、心に大きな穴を開けて私たちを蝕みます。気分が沈み、気力は失われ、不安や焦りに囚われ、虚無感に襲われたり…そういった状態から立ち直るには、どうすればよいのか。この疑問について考えてみませんか?
会場には様々な喪失体験をした人々の告白が映像作品として展示されています。悲しみやつらさだけでなく、そこで浮かび上がってくるのは「今をどう生きているか」ということ。私たちがこれからを生きるヒントが見えてくるかもしれません。
さらに出演者には、喪失対象に向けた手紙を書いていただきました。これはたくさん複製して置いてありますので、ご自由にお持ち帰りください。帰ってからあなたの大切な人と思いを分かち合ったり、時折思い出して読み返していただければ幸いです。
アートは、私たちの視界を広げます。そして人と人、体験と体験を結ぶ架け橋になることもできます。誰かの喪失体験に想像力を働かせ、誰もが哀しみを打ち明けやすい社会となることを目指していきます。
会期:
2025年2月8日(土)から16日(日)の9日間
各11〜20時を予定(今後調整し最終決定)
会場:
上野spaceバズチカ(東京都台東区上野2-10-7 B1F)
上野公園・不忍池から徒歩2分
喪失とケア、そしてアートを考えるトークショー
トークショーは事前応募制となっております。着席30名まで。
以下フォームから申し込むか、または080-6360-9353(応答ない場合は留守番電話に録音)までお問い合わせください。
→申し込みはこちらから(文字をクリック)
開催日時:
2月8日(土)15時から ※90分想定
「アートはケアを語れるか?美術業界をめぐる潮流とその責任について」
登壇者:井手敏郎氏、堀内奈穂子氏、清水伶
2月11日(火・祝)15時から ※90分想定
「グリーフケアが必要とされる時代、台東区の場合」
登壇者:本郷由美子氏、油井和徳氏、清水伶
登壇者詳細:
井手 敏郎(いで としろう)氏
公認心理師/米国臨床心理学修士(MA)
一般社団法人 日本グリーフ専門士協会 代表理事
NPO法人 全国自死遺族総合支援センター 理事
とうきょう自死遺族総合支援窓口 スーパーバイザー
国内最大級のオンライン遺族支援サイト IERUBA(イエルバ)を運営
著書『大切な人を亡くしたあなたに知っておいてほしい5つのこと』(自由国民社)
堀内 奈穂子(ほりうち なおこ)氏
NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]
2008年より、AITにてレジデンス・プログラムや展覧会、シンポジウム、企業プログラム、教育プログラムの企画に携わるほか、国内外の展覧会のキュレーターや共同キュレーター、アーティスト・イン・レジデンスプログラムのゲストキュレーターを務める。
2016年より、異なるバックグラウンドをもつ子どもや若者、多様な人々が集い、アートや表現を通じた学びのプロジェクト「dearMe」を開始。アートやメンタルヘルス、福祉をつなぐ講座やワークショップ、シンポジウムを企画する。
本郷 由美子(ほんごう ゆみこ)氏
社会福祉士(東京社会福祉士会所属)
グリーフパートナー歩み代表
下町グリーフサポート響和国代表
台東区男女平等推進プラザ運営委員
上智大学グリーフケア研究所で学び、グリーフケアの場づくりや啓蒙活動に邁進。
著書「かなしみとともに生きる」(主婦の友社)「虹とひまわりの娘」(講談社)他
油井 和徳(ゆい かずのり)氏
東京都の通称「山谷地域」にて、ホームレス状態など社会的に孤立し生活に困窮した方たちに無料診療や生活相談・地域生活支援などを行う認定NPO法人「山友会」副代表などを務める。
主催と聞き手
撮影:松尾宇人
清水 伶(しみず りょう)
映像インスタレーションで、自己とは何か、社会及び他者との関係は何かを問うアーティスト。作品では個人的体験や心情を表出すると同時に、リサーチにより不特定多数の他者の声に耳を傾けることで、地球上に生きる全ての人に通じる課題の発見と議論のいとぐちを探っている。商業映像制作で培った大規模な分業体制による虚構創作から、スマートフォンなど身近な機材を用いリアルな息遣いを収めるドキュメンタリースタイルまで、表現すべきことに合わせて作風は自在に変化する。日本映画監督協会会員。
助成:
台東区芸術文化支援制度