Distorted Influencers

作者:清水 伶 (シミズ リョウ)

CMやミュージックビデオの監督として約20年活動の後、絵画表現を中心に現代アートのフィールドへ。

映像作家としての経験を通して、ノイズやゆがみ・欠損が鑑賞者へ作用する働きに着目。それらが視像を妨げる境界として介在することで、共感性や没入感を否定し客観視させる絵画を目指す。

今回はアートとSNSの関係について的を絞り、投稿行為やアーティスト活動についての違和感をはじめ、引用による作品制作やアート業界の話題にも触れる。

グラフィティなどに見られる揶揄とは違い思考のきっかけを与えることに徹しているため、モチーフとなる事象や記録に対する主張は抑えられており、ジャーナリズムに近しい語り口で見る者の思考力が試される展示となっている。

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