
Void Art: Absence and Polyphony
2026 / Documentation archive (A5 book, 96 pages)
A documentation book archiving the social practices of 2025, featuring critiques by cultural researcher Hiroki Yamamoto and art director Takashi Serizawa. Permanently archived in six major institutional libraries in Japan, including MOT.
《Void Art: Absence and Polyphony / ヴォイド・アート:不在と多声》
2026 / プロジェクト記録集(A5サイズ 96ページ)
2025年に展開した社会実践プロジェクト《あなたがいない「 」を、どう埋めるかさがしています》および《喪失と再生のアートラボ 2025》の軌跡を編み上げたドキュメンテーション(アーカイブ冊子)。
流動的な「ケアと多声性の空間」をいかに公的な記憶へと接続するかという実践そのものであり、本書には文化研究者の山本浩貴氏による批評文と、P3 art and environment 統括ディレクターの芹沢高志氏によるプロジェクト講評が収録されている。 現在、東京都現代美術館(MOT)、東京都写真美術館(TOP)、東京藝術大学など、国内主要6機関の公立美術館・大学図書館にパブリック・アーカイブとして配架されている。

Searching for How to Fill the Blank You Left Behind: Voices of Living Through Loss and Grief Care
2025 / Art project, Video installation
An installation constructing a space for “grief care” where personal experiences of loss are shared through video testimonies and replicated letters, fostering polyphonic dialogue and imagining a society tolerant of unseen sorrow.
《あなたがいない「 」を、どう埋めるかさがしています》
2025 / アートプロジェクト、映像インスタレーション
喪失によって生じる「悲嘆(グリーフ)」に向き合い、他者の痛みを分かち合うための空間構築の試み。
会場には、自死遺族や機能喪失など、様々な喪失体験を持つ人々の告白が映像インスタレーションとして配置されている。そこから立ち現れるのは、単なる悲劇の消費ではなく、圧倒的な不在を抱えながら「今をどう生きているか」という切実な生の多声性である。
さらに本展では、出演者が喪失対象へ宛てた「私的な手紙」を複数化して展示空間に配置し、鑑賞者がそれを持ち帰る(日常へ持ち越す)仕組みを実装した。他者の極めてパーソナルな喪失の記憶を物理的なメディアとして拡散・共有させることで、鑑賞者自身の記憶回路と交差させ、見過ごされた哀しみが社会の中で共有・ケアされるためのプラットフォーム(架け橋)となることを目指した実践である。

Art Lab of Loss and Regeneration 2025
2025 / Social practice, Workshop program, Group exhibition
A six-month socially engaged laboratory where individuals connected by profound experiences of loss—such as those bereaved by illness, families of patients with intractable diseases, and grief counselors—gather to collectively translate their grief into contemporary art installations, transforming personal experiences into a public space for care and dialogue.
《喪失と再生のアートラボ 2025》
2025 / 社会実践(長期ワークショッププログラム、成果展)
社会の中で不可視化され、語られにくい「喪失」の経験やケアの現場に向き合うための社会実践(ソーシャル・プラクティス)。
病死遺族、難病家族、そしてグリーフケアに携わるカウンセラーなど、喪失の当事者や支援者たちが約半年間にわたりラボに集い、対話を重ねながら、そのプロセスを「現代アート(インスタレーション)」という公的な言語へと翻訳・昇華させた。
単に個人の傷を癒すためのセラピーではなく、最終的にその表現を成果展として社会に開くことで、見過ごされてきた痛みを社会全体で共有・証言するための「ケアの空間」を創出。当事者と支援者の声(多声性)を交差させ、「哀しみを打ち明け、共に生きる社会」を目指す長期的な実験的プラットフォームである。

FLAMING
2021 / Single-channel video / 18 min 48 sec
A narrative video work exploring the violence of polyphonic voices and the obfuscation of truth in an extreme information society, depicting the intersecting and escalating rumors surrounding a single man’s death.
《FLAMING》
2021 / シングルチャンネルビデオ(18分48秒)
超情報化社会において交錯する無数の声(多声性)と、それがもたらす真実の不可視化を問う映像作品。
パンデミック下のような未知の危機において、人々がスマートフォンを通じて消費し、増幅させる匿名のコメントや噂の連鎖を可視化している。本作では「ひとりの男の死」という不在を中心に、真偽の入り混じる他者の評価が熱を帯び、炎上し、事実を容易に覆い隠していく集団的な狂気が描かれる。
現代社会にはびこる不安と、メディアネットワークにおける「声の暴力性」を浮き彫りにした物語(フィクション)のアプローチであり、現在の社会実践や多声的な対話へと繋がる、映像表現を通じた初期の探求である。
(令和2年度 文化庁「文化芸術活動の継続支援事業」採択事業)
企画・脚本・出演:清水 伶
映像演出・脚本:清水 千秋
撮影監督:川中 拓也
